高齢期と家のあり方について考えてみる 持ち家編

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賃貸派の対局ではないですが持ち家についても考えてみます。

日本には古くから持ち家思想などがあり、いずれは自分の家を持つという方向に舵を切る方が多いように感じます。

一方このブログにもあるように日本は少子高齢化になってきています。

結婚後、子どもさんが生まれた前後などに家を購入される方が多いようですが、日本全体から見ると住宅は余ってきているということが言えると思います。私たちの住む岐阜でもマンションなどは空き家がかなりの数があります。

私たちが結婚後賃貸に引っ越しましたが、その時紹介してもらった物件の近くを通ることがよくありますがやはり未だに空室のままだったりしています。なかなか人を集めるのも難しいのかもしれません。
また、自宅のポストには毎週住宅関連の広告が入っています。

人が減るわけですが、家は増える。空き家が増えるというサイクルになりつつあるように感じます。

家を買う方は自由な空間を作りたい、家をかって一人前、家賃払うくらいならローンを組んで自己所有にしたいという思いもあると思います。

自分の家ですから賃貸のように制限がありません。介護で必要な改修なども問題なく可能です。また、自己所有になることで家賃コストが発生しません。日本の7割は老後の主たる収入が年金であるようです。このことを考えると固定費の削減効果のある持ち家はそれなりのメリットがあります。同じところに住めるというのは大きな安心感になるように思います。

自由度があるという点は持ち家の最大のメリットであり介護の観点からも有利な点がある事を覚えておいていただくといいかもしれません。

それでは持ち家で困ることは何でしょうか?
これは私の経験も含みますが、若い時に買った家を老後そのまま使うことは困難だということです。20代で購入した家も35年ローンを終えるころには定年が見えるころになります。今の60代はお元気ですが着実に体力の低下が見えだします。そこそこ便利な家を買うわけですが、これが80歳くらいになると多くの方が2階に行くことができなくなります。2階がデットスペースになるわけです。それもあり多くの高齢者の方は1階に住むことが多くなります。また現在はお風呂、トイレは昔に比べるとスペースにゆとりがあるものの介護が必要になるとこれまた手直しが必要に感じます。

ここで考えなければいけないのが住宅ローンなどとの兼ね合いです。銀行さんの広告などでは35年でローンが組まれるパターンを多く見ます。順調にローンが完済できていればいいのですが、もともとの家のローン、住宅の改修の費用、(介護以外の)自宅の老朽化などが重複することが無いかを考慮に入れているでしょうか?

特に若い方でこれから自宅を買おうとされている方は少し小さいおうちなどにするのもいいかもしれません。そのお金を老後の環境変化時に利用することのできるものにしておくといういいような気がします。実質35年のローンが終わると実質は上物の価値はほぼなくなるということです。このような点からも高齢化の身体的な特性から考えても小さい家で、リフォーム資金として別枠を設けることも有効だと思います。
ローンの利息部分の軽減にもなるはずです。

この辺りの資金計画はとても大切だと思います。買いたい家という視点以上に買える家なのかを考え、ほんの少し高齢の自分を想像できると安心感があるようにも思います。

現在は老後に家を手放さざるを得ないパターンもあるようです。

少子高齢化を生き抜くためにも家の在り方はとても重要です。

最近は在宅での看取りなどの事例も増えています。持ち家の最大のメリットは住む場所の安定であると感じます。その点を考えて賃貸にするのか持ち家がいいのかを皆さんのライフスタイルに合わせて検討していくのが良いと思います。

余談ですが民家を改装したデイサービスが一時期流行りました。この時私も何件か見てみたのですが不思議なことにどこもデイサービスが1階で事務所が2階というところが多かったです。われわれ事業者も利用者さんを2階でデイサービスをしないくらいですからいかに高齢者のみの世帯が2階を使うのが難しいかを表していると思います。

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