どのくらい準備がいるのか?
たまに読むマネー雑誌などに老後にはどの程度の金融資産が必要なのかといったタイトルが並びます。1億円などというものもあれば5千万、2.3千万とこれまたさまざまです。
ここに中小企業、大企業、公務員、自営業など労働条件が違います。
ちなみに1億円という試算には年金での収入は差し引いてあるとのことです。
この辺りは正直発信している側の都合のよさも入っています。
金融機関の方だと、保険を売ったり、金融商品を売ったりするのが仕事なので自然と金額が多くなります。これに付け加えて「足りない部分」がフォーカスされます。
そうなると発信者の有利になる金融商品を中心にセールストークがなされるというパターンだと思います。
様々な本を読んで私が感じる準備すべき額というのは2.3千万あたりなのかと感じます。
このあたりが平均値であるような気がします。
これはサラリーマンの方をベースにしているため、自営業の方などはもう少し事前準備が必要かもしれません。
ポイントとしてはその人の今までの生活のレベル、職業体系、預貯金額によります。
特に生活のレベルというのは一度高いレベルに達すると落とすのが難しいです。
退職前10年程度で老後の水準を見越した生活レベルにすることが大切です。
どう準備すべきか?
しかしながらいきなりこのような額面が準備ができる訳ではありません。
また、企業などにより退職金の額が多かったりすることもありますので老後にそれだけが必要というよりは一応の目安であるように感じます。
ただここで大切なのが、老後になってからこの問題を考えるのは少し遅いということです。若いうちから少しずつ金融資産を構築して、そこに退職金や年金が加わるイメージが大切です。
特に退職金が出ると急にリスクをとって大きく増やそうとされる方もいるようですが、多くの本ではその失敗のリスクを書いてあるところから中長期的な視点を皆さんにも大切にしていただきたいものです。
やはり中長期的に資産を蓄えていく必要があります。また、日常生活には思っている以上に無駄な支出があることも多いためその点の調整が必要です。
月々にかかるランニングコストの発生する物を見直してみてください。
また、攻めの姿勢として就労を継続することも大切になります。
削るばかりでは幸せとはとても言えませんから、いかに働くかも大切な視点です。
攻めが最大の防御か
また、老後の資金を形成するには貯めるだけではなく働き続けるという概念も必要です。
原則年金のみが老後の資産である場合は貯えを削りながら生活していく必要があります。
こうなると上に示した数千万円のお金が必要になるのですが、現在は70代で働かれる人も多いです。このように70くらいまで働くことができると経済的な余裕も大きくなります。
また年金の繰り下げ支給などを行うとより効果が高まります。