支援をしていると働きたいという方は結構多くあります。
健康であっても何か病気や障害を抱えていても結局のところ働いて、ないしは制度を利用しながら生活をしていかねばなりません。
お金が必要になるわけです。
この辺りは悲しいことに体調に関係なく必要になります。
福祉制度による就労について
障がいの就労支援としてはA,B大きく2種類の就労の形態があります。
A型は雇用に基づいて、B型は雇用とは関係なく
このようなイメージです。
A型は最低賃金が保証され就労するとお金が支給されます。B型も工賃という形で支給されますが、これで生活をしていくことは極めて困難です。
就労を請け負う事業者さんも基本的には収益を生み出さなくてはなりません。稼がないと事業が成り立たなくなることからこれは仕方が無いことだと思います。
利用者さんに休まれると、公費の支払いが無くなるのでどうしても出勤してもらわないと厳しいという経済事情もあるように感じます。
利用される方については、現実的に何か障害や病気があるから福祉制度を利用し就労をするわけです。当然身体的、精神的に負荷がある中で就労をスタートするわけです。
福祉的な支援というと聞こえは良く、身体や、精神状態に応じた働き方をさせてもらえるというのが一般的な考えではないかと思います。
これは事業者さんのスタイルにもよりますし、極めて利用者さんよりなところもある事を前置きしますするものの、現実的には事業者さんの運営方向に左右される面が大きいようにも感じます。
出てきてもらわないと事業が成り立たない事業者さんと、体調が思わしくなくやむなく福祉的な就労を希望する利用者さんの利害関係には相反するものがあるように感じます。
事業者さんも働く人を守らなければならないため仕方がないことですが、現実的には福祉サービスとしての就労を必要とする方のニーズには少し遠いものがあるのではないかと感じることもあります。
福祉制度による就労継続支援の難しさ
上記に示したように現状の制度では利用される方の心身状態に完全に合わせた支援は難しくあります。
また、原則短時間勤務となりますが、これらも時間が短いから良いという物でもなく、必要な厚生年金などの加入が難しい時間しか働けないケースも多いように感じます。
福祉制度による就労である以上ある程度は利用される方の生活にあったものでないと厳しいと感じます。
これらがうまく成り立たないと、福祉的就労よりも一般就労の短時間勤務の方が歩合がいいという事が出てきかねないように感じます。