都市部と違って田舎ならではの高齢化の問題もあります。
私の住む町も近くに田んぼが多くのどかな地域です。地域的には土地なども比較的安いので若い世代にとっては済むのにも悪くない地域です。
そのため、建売住宅も多く、たくさんできています。
また、このような地域は基本的に車ありきの地域になります。
認知症による運転問題の話以前の問題として
最近は認知症の運転問題などがクローズアップされています。それだけ高齢者が増えている事もありますが、最近は高齢者の事故というと判断力が落ちているから。。といった形にされてしまうことも多いような気がします。実際問題若いころのくらべると病気で無くても脳の容積は減少する傾向があることから高齢になると判断力が低下するというのは完全に否定できないところではありますが、高齢化には個体差があり、すべて認知症として疑う風潮も何かさみしく感じるものです。
認知機能は当然身体機能が低下して買い物に行けなくなる
私の担当している案件などもそうですが、80代も後半になると認知機能の低下とは関係なく身体機能が著しく低下してきます。
このためそもそも、車に乗るにも車のある場所まで行くことができない。
という問題に直面するように感じます。
前述しましたが、田舎は移動手段を基本的に車に依存する傾向があります。
年をとったら、車をあきらめて公共機関で、歩いて行ったら。。。という話もあるかもしれませんが、遠方かつ、重い荷物を持って移動するのは高齢の人にはかなりシビアになるものです。
生活援助などの介護保険サービスも条件が厳しくなりつつある
頼みの介護保険も少しずつ生活援助などの導入が厳しくなりつつあります。
独居などの条件が運用の原則になるとやはり生活に支障が出てくるのではないでしょうか?
施設などに住む人も、やはり行きたいときに買い物に行けないということはあると思いますが、在宅にせよ施設生活にせよ高齢期は外出や買い物が著しくハードルが上がるような気がします。
保険でのフォローが難しくなると、結局高齢の人も困りますし、経済の衰退にもつながる気がします。
公共機関の見直しが中長期的には必要かもしれない
私は正直ここがポイントな気がします。
認知症の人は車に乗ってはいけないというのは他者への安全配慮の点からも大切なことですが認知症の人でもその行動には理由があるといいます。
認識力に問題がないと人はほかの人に迷惑をかけたくないという心理が働くためどうしても無理をしてしまう傾向があると思います。
このような点からも地方部でも少しずつ公共機関への再帰をさせていく必要性があるように感じます。
バスが30分おきにあるような地域ならまた状況も変わるかもしれません。
しかし、バス会社なども少子高齢化で、路線が不採算になるなど厳しいとも聞いています。
少子高齢化はいろんなところに問題を生じているように感じます。