私のインデックス運用は大体2005年前後からスタートしています。正確には大学にいるころから口座の開設等はしていたことから実際は2003年ころから運用をしています。
最近は確定拠出年金やNISAなど良い制度が出てきましたが、その頃は特定口座が。。。とかいう時代でした。昔は申告などは必須だったようなので投資の環境は本当に良くなったと感じています。
当初は株式の現物投資などをしていましたが、働いたりしている関係からそうそう時間がかけられるわけで無かったので現在は積み立てを中心としたインデックス運用に落ち着いて15年くらいになるという感じでしょうか。。。
リーマンショックの時の話
ここ10年程度は長い目でみて経済というか株価は概ね右肩上がりでした。
極端な話ですが、よほど無謀な取引をしなければ放置していても多くの人がプラスになったことを意味するように思います。特にアベノミクスあたりから始めた人は、私の経験からしてもそれほどの大暴落が無かったことから比較的順調に資産を増やしていらっしゃると思うので、最近はNISAや確定拠出年金を利用して投資の世界に流入する人が多いと感じます。
最近始めた方は経験が無い方も多いかもしれませんがリーマンショックというのが2007年ごろに起こりました。
確かこの前後はホリエモンのライブドアなどの問題もありましたが2003年ころから比較的順調に株価が上昇していました。
新興国などは勢いがあり、数倍に上昇しました。
しかし、アメリカのリーマンブラザーズが破綻したのを皮切りに経済不況が訪れました。ことに日本は2011年にあの大震災などがおこり2007年から2011年ころはかなり厳しい状況だったと感じています。
私も現在と同じような分散投資をしていましたがそれでも半年程度で資産が
半分くらい吹き飛びました。さすがにこれは強烈でした。
アメリカでは大型の倒産が相次ぎAIGが1ドル程度になったりGMがつぶれたりとそれは悲惨な物でした。
私にとっての最大の暴落であり、ここ10年くらいは正直ノイズレベルに感じていますからかなり強烈でした。
新しい投資手法に今まで市場に参加していない人が参加しだすと危険な予兆だと感じます。
iDeCoやNISAはとても有益な投資環境だと思います。
税金に目を向けることは非常に意味があると感じます。
しかし、その口座でどのような運用指針を取るのかは注意がいると思います。
株式の比率が高いとリターンが高くなります。これは事実です。
正直過去のデータを用いれば理論上すべて株式であればリターンは最大化できるのかもしれません。
ただ、大暴落を経験して、今もインデックス投資をする私として感じるのは、「暴落したら正気ではいられない」ということです。
人は自分の資産が減りだすと急に方向転換をしてしまうということがあります。
悲しいですが、特に暴落前後にうまくいっていると人は暴落で失った資産を認めることができなくなります。
大暴落をしたときにその人の運用についての強さがわかると思います。
現在運用を始めた方は、目先のリターンにとらわれずにどの程度の暴落まで許容できるのかを想定してみてください。
また、そのような事態になったらどんな方法をとりますか?
一度投資が広がってきた時期なので考えてみてください。
投資とはきわめて高度な心理戦です。
それでも私は続けます。
余談ですが、長くやっていると非課税のメリットの大きさがよくわかります。
メリットに自分自身で気が付けるという感覚も必要になると思います。